eクマの教えて!答えて!
2024年8月2日に開催した、eMAXIS オンラインファンミーティングのプログラム「eクマの教えて!答えて!」の模様をレポート形式でご紹介します。
当プログラムでは、皆さまから寄せられた質問についてお答えしました。多くの方から「知りたい!」とご要望いただいた弊社社員のポートフォリオをはじめ、eMAXIS、eMAXIS Slimに関する疑問などにもお答えしました。
- 吉村
- 進行役 商品プロモーション部
- 石崎
- インデックス運用部長
- 前田
- 商品開発部
- 山内
- インデックス運用部
- 林
- IT推進部
注記) 下記の内容はそれぞれ参加者個人の意見であり、当社の見解ではありません。また、将来の投資成果を保証等するものではありません。投資に関する決定はお客さまご自身のご判断と責任のもとに行っていただきますようお願いいたします。
※当ページでは、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を、略称「オルカン」と呼ぶことがあります。
社員はNISAでどんな資産運用をしているの?教えて!答えて!
多く寄せられたのが、われわれ社員がどんな資産運用をしているのか、というご質問。弊社社員はNISAでどのようなファンドに投資しているのでしょうか?
「つみたて投資枠のみで投資しています」
私は、意外とリスクは取れるほうでして(笑)、メインが米国株式です。残りの2つは正直なところ興味買いとでもいいますか、先進国株式についてはどういう値動きをするのか興味があって買ってみたという背景があります。全世界株式についても完全に興味買い。どうも大人気だぞというところで、流行りに乗ろうかなと思って投資しています(笑)。
NISAでは毎月つみたて投資枠だけで投資していて、大きな値動きがあったら成長投資枠でスポットで買いたいと思っています。タイミングを狙ってはいますが、まだ踏み出せていません…。
「あえてオルカンには投資していません」
山内さんのつみたて投資枠は結構分散している印象がありますが、ファンドマネジャーなだけにこだわりがあるのかなと思いました。自分好みにカスタマイズしたオルカンみたいですね。
オルカンに投資せずに、投資先を分けているのは、最終的に解約するときに、たとえば先進国株式だけやめたいとしても、オルカンだとオルカンの比率で解約することになるため。また今後、自由に投資比率を変更できるように別々に投資しています。
<オマケ>その他の社員のNISAでの投資方法は?
当日、時間の関係で取り上げられませんでしたが、事前に社員に実施していたNISAでの投資方法に関するアンケート結果もご紹介します!
つみたて投資枠では「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を50%以上が保有しており、成長投資枠では「アクティブファンド(値上がり重視)」が最も保有されている結果となりました。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のリスク・費用
\もっと知りたい方はこちら/
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のリスク・費用
※当アンケート結果は、当社社員の⼀部の個⼈の意⾒・考えであり、必ずしも当社の考えではないことにご留意ください。また、将来の運⽤成果を保証するものではありません。投資に関する決定はご⾃⾝のご判断と責任のもとに⾏っていただきますようお願いいたします。
新商品はどういうフローで作っていくの?教えて!答えて!
新規ファンドを設定する流れとしては大きく2つに分けられます。1つは弊社の商品開発部のメンバーがアイデアを持ち寄って議論していくパターンです。商品開発部内で、「こういう資産がいいんじゃないか?」「こういう戦略がいいんじゃないか?」という話し合いをして、たとえば「こういうところは運用面でフィジビリティ(実現可能性)が低いよね」といった知見を集めます。内容が固まってきたら社内で開発チームを立ち上げて、全社に協力を仰いで商品化していきます。
もう1つは、個人投資家の皆さまのニーズを拾い上げてファンドの設定をしていくというパターンです。これは弊社の営業部が販売会社さんと密にコミュニケーションを取っておりまして、そのなかで個人投資家の皆さまのニーズが見えてきたら、そこで発案されたファンドを設定していく流れです。あとは、個人投資家のお客さまから直接「こういうファンドを作ってほしい」というお声をたくさんいただいておりますので、そういった声を拾い上げてファンドを設定するというパターンもあります。
今年2月に「eMAXIS インド株式インデックス」を設定していますが、こちらは実際に個人投資家のお客さまからご要望をいただきまして、そういった声が後押しになってファンドが設定されたというものです。皆さまには改めて感謝申し上げます。
新興国では口座開設に何か月もかかるところがあるので、簡単に投資が始められなかったりします。先進国であっても流動性が乏しい銘柄や、規制がかかっている銘柄などもあるので、そのチェックも必要です。それらの問題がクリアになったとしても、この指数に合う先物があるのか、その先物の流動性があるのか、そのほかいろいろなチェックが終わってから、運用面は大丈夫です、となります。
IT推進部も、実は新商品開発に大きく関わっております。例えば、新規ファンド設定時は、たいていは連動するベンチマークや参考指数も各ファンドに合わせて新規で設定する必要があり、これらの情報は日々確実に取得する必要があります。取得の方法は取得先やベンチマークの種類によってもまちまちですが、取得したものを弊社のファンドに沿った形に計算しなおすロジックを構築し、それを毎日算出できるシステムの開発が発生します。
われわれ商品プロモーション部もお客さまに、商品の内容をお伝えする役割があります。いろいろな部署が関わって、全社一丸でやっているというところですね。皆さまからの声もしっかり届いておりますので、新商品案について、ぜひまた声をいただければと思います。
eMAXIS Slimは三菱UFJアセットマネジメントにとってメリットはある?教えて!答えて!
ずばりお答えしますと、十分メリットはあります。ただし、多くの投資家の皆さまに中心的な資産として、長く長く持っていただくというのが前提条件でございます。ただ、私、運用者の立場からすると、長く持っていただくということは、皆さまに「あの会社なら任せられる、安心できる」と思われるような存在にならなければならない。そのために、新しいことにも挑戦しながら長期にわたっていろいろなニーズに応えられるようにしていきたいと思っております。
規制がかかることはあるの?教えて!答えて!
報道で取り沙汰されているので、皆さま気になるところだと思いますが、少なくとも私のところに規制しようという話は聞こえてきていません。その話には2つポイントがあると思っております。1つはオルカンが円安を主導しているのではという件についてですが、現場の私たちファンドマネジャーの感覚からすると、為替は非常に大きい市場なので、自分たちがそこに影響を与えているという実感は正直ありません。もう1つは国内投資にお金が回らないから海外投資を規制するという話があるかと思いますが、海外投資に魅力があったから海外にお金が回ったということなので、仮に規制をしたとしても、国内投資に魅力がないとなかなか国内投資にお金が回らないというのが経済原理だと思います。ある意味マネーは合理的な考え方をすると思いますので、むしろ本質は日本(私たちも)頑張れ、といわれているのかなと思います。
規模が大きくなってきて、運用面でデメリットはない?教えて!答えて!
今いるお客さまの大半が一気に解約するという極端なケースを想定すれば、確かにその分世界中で私たちが株を売ることになって、世界中のマーケットに影響を与えて売買コストが嵩むということにはなります。ただ基本的には、純資産が膨らめば膨らむほど、売買コストが割合として少なくなってくるので、メリットが大きくなります。
あのファンドはつみたて投資枠にならない?教えて!答えて!
つみたて投資枠に入る条件の一つには、金融庁で定められた指定インデックスに連動するファンドであるというものがあります。
「eMAXIS Slim 全米株式」のベンチマークは「MSCI USA インベスタブル・マーケット指数」という指数で、「eMAXIS NASDAQ100インデックス」のベンチマークは「NASDAQ100指数」という指数で、どちらも指定インデックスに連動したものではありませんので、そういった条件の都合では、つみたて投資枠に残念ながら入ることができておりません。指定インデックス以外でも、つみたて投資枠に入れるようになる条件がいくつかありますが、この中には設定から5年経過しているかという条件があり、こちらも条件は満たしておりません。
ですが、指定インデックスに本指数を含んでもらえるような条件面の変更も含めて当局への交渉を進めたり、各所へ積極的に働きかけたりもしております。
また、両ファンドとも成長投資枠では購入することができ、成長投資枠でもつみたて設定を行って購入することが可能になっております。
eMAXIS Slim 全米株式のリスク・費用
eMAXIS NASDAQ100インデックスのリスク・費用
<NISAについて>
・NISA口座は、金融機関を変更した場合を除き、1人につき1口座しか開設できません。
・NISAは販売会社で非課税口座を開設する等、一定の条件に該当する方が対象となります。また、投資対象商品は金融機関毎に異なります。詳しくは、販売会社にお問い合わせください。
・NISA口座で買い付けた有価証券を売却した際に譲渡損失が生じても、他の特定口座や一般口座での譲渡益と損益通算をすることや、繰越控除をすることはできません。
・制度内容については、今後変更の可能性がある点にご留意ください。
<使用している指数について>
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