教えて!先輩社員S君
第4話「オルカンで投資を始めてみたけど、下落したときはどうすればいいの?」
※当ページでは、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を、略称「オルカン」と呼ぶことがあります。
※「オルカン」は当社の登録商標です。
登場人物
- 新入社員
- 投資初心者の新入社員。元気で明るいが、ちょっと天然なところも。
- 先輩社員 S君
- 入社3年目の先輩社員。オルカンをこよなく愛するオルカンファン。
※登場人物、およびストーリーは全て架空の話です。投資に関する決定はお客さまご自身の判断と責任のもとに行っていただきますよう、お願いいたします。
うわあああぁぁーーー!!!(号泣)
ちょっ!!どどどどうしたの!?そんなに慌てて!
久しぶりにオルカンの基準価額を見たら、めちゃくちゃ下落してるんです~!私のお金がああ!!
あーなるほど…まずは落ち着いて。お茶でも飲んで深呼吸しよう。このようにマーケットが崩れて、大きく下落することもあるよ。世間一般でいう、〇〇ショックというものだね。
じゃあ、下落した場合の対策や心構えについて教えていくね。
下落したときはどうすればいいの?
オルカンの基準価額が変動する理由はさまざま
まず、金融商品、特にオルカンのような株式に投資する投資信託については、日々、基準価額が上昇したり、下落したりするよ。この投資している株式の値動きの振れ幅のことを、「価格変動リスク」と言うんだ。投資の世界では日常的に起きていることなんだよ。
頭では分かっていたんですが…やっぱり下落はつらいです(涙)
そもそも、どうして価格変動が起こるんですか?
価格変動の理由はいろいろあるけれど、たとえば株価の場合は、その株を買いたい人(需要)が売りたい人(供給)より多ければ上がるし、その逆なら下がるよね。
買いたい人、売りたい人のバランスは、個々の企業の活動や業績、市場・経済の状況などによって変わるよ。それから、いろんな国や地域での軍事的・政治的な緊張の高まりが、世界経済全体に影響を与えることで、大きく相場が崩れることがあるよ。
なるほど…需要と供給のバランスか…
うんうん、下落の体験を学びに変えているね。素晴らしい!
オルカンの基準価額の変動要因はほかにもあるよ。為替変動リスクといって、円安・円高など為替の変動も基準価額に影響を与えるし、これらのリスクは一例だから、きちんと他のリスクを理解することも忘れずにね。
コロナショック時の大きな下落は、その後どうなった?
最近の例だと、新型コロナウイルスのパンデミック(感染爆発)は、金融市場に大打撃を与えたよね。あらゆる経済活動が世界規模でストップしたから…。
そういえばあのとき、慌てて株をたくさん売った友だちがいました。
今になって「あのとき、売らなきゃよかった~」って嘆いてます。
その友だちみたいに、株価が急落する様子に驚いて、慌てて売却してしまうことを狼狽(ろうばい)売りっていうんだ。じっくり検討しないまま焦って売るのは、下落時のNG行動の1つといってもいいかな。それに、いったんは下がっても、長期で見れば回復するパターンもあるんだ。実際に、コロナショック時にオルカンが連動を目指す指数(以下の図表では、「全世界株式」といいます。)がどう変動したか、グラフで見てみよう。2020年2月頃、下図の赤枠あたりだよ。図をよく見ると、コロナショックのような大きな相場下落のタイミングではなくとも、幾度となく相場下落は発生していて、下落局面を避けることは難しいんだ。
【図1】全世界株式のパフォーマンス推移(過去最高値から10%以上下落を網掛け)
出所:LSEGのデータを基に三菱UFJアセットマネジメント作成
※全世界株式はMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、米ドルベース)を使用しています。指数については【本ページで使用している指数について】をご覧ください。
※上記は、過去の実績・状況または作成時点での見通し・分析であり、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。
ホントだ!コロナ禍ではかなり下がったけど、今はコロナ前より上がってる~(拍手)
つまり、コロナショックに動じないでオルカンを長期保有し続けたほうがよかったってことですね!
そういうこと。下落時は特に、冷静な判断と適切な行動が重要なんだ。
下落時に気を付けるべきことは主に3つ
先輩、ほかにも下落時に気を付けたほうがいいことってありますか?
そうだね。下落した時にどうすればいいか、端的にまとめると「静観する・売却する・買い増す」の3つの選択肢があるよ。
「静観する」は、さっき話したコロナショックのエピソードのように、慌てて売らずに状況を見守るということだね。
ちなみに僕は、オルカンは長期保有が前提で、長い年月の間に下落が起きるのは想定内というスタンスだから、一時的な下げは全然気にせずに、つみたて投資を続けてきたよ。短期の値動きに左右されずに、長期目線で投資を行うことはリスクへの対処法の1つといわれているんだ。
「売却する」というのは、慌てて売る「狼狽売り」とは違って、たとえば「基準価額が〇%下がったら売る」といったルールを決めている人向けの選択肢かな。ただし、初心者がなかなか〇%下落したら売るという基準を設けるのは難しいと思う。
「買い増す」というのは、下落した基準価額で買い増して、平均購入単価を下げることを期待する投資行動なんだ。購入口数を増やす=長期で見れば資産が増えるだろうという考え方だね。だけど、あくまで無理なく追加できる予算があるときだけにしようね。
結局、長期的な目線を持って、「下落しても慌てない!」ってことに尽きますね。「マーケットに居続けること」が大切ですね!
そうだね。何も分からないまま焦って売ってしまうのは避けてほしいな。
特に下落時は、不安をあおるような情報がネット上に飛び交うから、信頼できる発信元の公式情報をチェックしよう。たとえば、三菱UFJアセットマネジメントが運営するSNSを見てみてもよいと思うよ!(SNS公式アカウントはこちら)
投資額が大きくて下落時の不安が拭えない人は、毎月の積立額が多すぎないか、見直す機会かもしれないね。
はい!いろいろと丁寧に教えてくださって、ありがとうございました。
私、オルカンの師匠が先輩で本当によかったなって思ってます。
おかげさまで、初心者が知っておくべき基本をしっかりマスターできました!
そういってもらえて、僕もうれしいよ。
アドバイスのたびにおいしいものをごちそうしてもらえるし♪
ははは、そういうことか(苦笑)
でも、おいしいものの記憶と一緒にオルカンの知識もしっかりキープできそうだね(笑)
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