完全版!年代別にみるオルカンとの付き合い方とは?(カン・チュンド氏監修)

※当ページでは、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を、略称「オルカン」と呼ぶことがあります。
※「オルカン」は当社の登録商標です。

登場人物

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eMAXIS 公式キャラクター。お客さまの資産形成を日々サポートしている。
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カン・チュンド先生
夜ぐっすり眠れる資産運用「投資信託クリニック」代表。投資信託の正しい知識や使い方を、多くの方に分かりやすくお伝えするプロフェッショナル。
「投信ブロガーが選ぶ!ファンドオブザイヤー」運営委員。インデックス投資アドバイザー/1級ファイナンシャル・プランニング技能士。

※下記の内容は考え方の一例です。また、将来の投資成果を保証等するものではありません。投資に関する決定はお客さまご自身のご判断と責任のもとに行っていただきますようお願いいたします。

目次
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カン先生、こんにちは!
最近、知り合いから、「オルカンひろばを見ながら、オルカンの仕組みや魅力については少しずつ分かってきたけれど、具体的な保有の仕方、“オルカンとの付き合い方”が分からなくて」という相談を受けたんですけれど、うまく答えられなくって…。

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カン先生

eクマくん、こんにちは。
頭では理解できても、実際の運用になると、判断しにくいものですよね。

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オルカンをどんなときに買って、どんなときに売ればいいのかを知りたいみたいなんです。

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カン先生

なるほど!大丈夫ですよ。
今回は、人生におけるオルカンとの付き合い方、特に年代別によるオルカンの保有の仕方を考えていこうかなと思っているので、一緒に楽しく学んでいきましょう!

オルカンを買う時期に、「早過ぎ」も「遅過ぎ」もない!

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そもそも金融の知識が不足しているので、今のタイミングでオルカンを買うのは早過ぎる…ってことはあるんですか?買うにはもっと勉強してから…とか、よく質問を受けます。

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カン先生

結論からいうと、金融の知識があまりないからといって、オルカンを始めるのが早過ぎるということはありませんよ。
むしろ、オルカンが気になっている、「今」が始めどきだと思います!

投資全般でいえることですが、若いときに始めた方が、その分投資期間が長くなるし、複利効果が期待できるんです。だから、「時間」を味方に付けてくださいね、とアドバイスをすることが多いですよ。

それに、人生100年時代といわれているように、寿命が長くなっています。仮に50歳でオルカンを購入したとしても、ようやく人生折り返すところですから!これからの暮らしを見据えての投資なら、50歳から始めるのは全然遅くないですし、意義は十分にあります。

だから、オルカンに投資する時期に、早過ぎることも遅過ぎることもないですよ~と、お伝えしているんです!

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そうですよね!
それぞれの状況にもよると思うけれど、余剰資金があれば、タイミングは「やろうかなと思ったとき」なんですね。よかった~ぼくも安心しました!

オルカンへの投資は、積み立て投資を軸に、ライフイベントを優先して無理のない範囲で始めよう!

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そもそも、オルカンにどれだけのお金を投資すればいいんだろう?みんなからよく質問される“オルカンとの付き合い方”について教えてほしいです…。

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カン先生

まず、年代を問わずにオルカンの購入金額についてアドバイスをするなら、私は「無理のない範囲で、毎月手元に残るお金の1割~2割を積み立てませんか?」とお伝えしています。
たとえば、毎月の余裕資金が5万円の場合、2割なら1万円、1割なら5千円を毎月積み立てる設定にする。銀行に毎月決まった金額を預金している方は、その一部をオルカンに回すのもいいですね。

生活費等 余裕資金 2割投資

じゃあ次は、オルカンへの投資プランを年代別で考えるために、今しかできないことと、今後のライフイベントをイメージしてみましょう。

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ライフイベントって…
たとえば進学とか、就職とか、結婚とかですか?

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カン先生

そう!その通りです!
あくまで一例ですが、就職したばかりの20代の人と、家を買って子育て中の30代~50代の人、セカンドライフ・シニアライフを検討する60代の人では、ライフイベントは全く異なるといえますよね。

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そうすると年代ごとに、どんな考え方で、オルカンに投資をしていけばいいですか?

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カン先生

個人差もありますが、一般的な見解として年代別のオルカンとの向き合い方をご紹介していきましょう。

20代は、全ての年代の中で“最も投資を頑張らない”。積み立て投資の習慣付けを意識しよう!

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カン先生

20代というのは、お金を増やすことよりも、「自分」という資産に対して一生懸命に投資する期間。
自分のキャリアパスというものを築き上げていく、人生の中で最も重要な時期なので、ひたすら自分を磨いて、自己実現力を高めてほしいと思います。
人的資本を増強して、稼ぐために最も大切な土台を築く…そんなイメージですね。

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じゃあ、20代の人はオルカンを始めなくてもいいということですか?

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カン先生

いいえ、そういうわけではないですよ!

社会人になったタイミングというのは、将来に向けて積み立て投資を習慣化する絶好の機会なので、ぜひともスタートしていただきたいんです。ただし、投資する金額は無理のない範囲で、本当に少額からで問題ありません。

オルカンで、できれば毎月1万円、または5千円、難しければ千円でも5百円でもいいので積み立て設定して、後は放置してしまいましょう。金額ベースでどれだけ積み立て投資ができるかというよりも、積み立て投資を自分の暮らしの中に根付かせることができるかどうか。これが重要だと考えてください。

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20代は、自分磨きに力を入れながら、少ない金額で積み立て投資の習慣を付けることが大事なんですね!

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カン先生

その通り!投資に回す金額は、収入が増える30代以降に自然と増やしていけますから、全然焦らなくていいですよ。とにかく頑張り過ぎず、いろいろ考え過ぎず、まずはオルカンのようにほったらかし可能な投資を通じて、マーケットに参加してみましょう。

そして、世界経済にゆっくりかかわっていくことで、それまでは気にならなかったニュースも他人事でなくなり、世の中の動きに少しずつ興味が湧いてくるでしょう。

こんな風に、積み立て投資をすることで毎日のニュースが自分事となり、投資を習慣化していけたら、20代はバッチリです!

30代から50代前半は、工夫してオルカンを積み上げ、「拡大積立」にもトライ

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カン先生

次は30代~50代前半について説明します。お子さんがいて、マイホームを購入したというご家族のお話を例にしましょうか。

「住宅ローンの返済が大変で、投資に回す資金がない。けれど投資は気になる」という状況なら、私は「ローン以外の支出を減らしませんか?」とアドバイスすることが多いですね。

生命保険料や携帯電話代など、コストダウンできる項目は意外とあるので、5千円、1万円、もしかするとそれ以上の積み立て投資の原資を発掘できるかもしれませんよ。

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積み立て投資をするために、家計の支出に無駄がないか、捻出できる資金がないか、ちゃんと確認することが大事なんですね!
じゃあ、資金に余裕が出てきたときは、どうすればいいですか?

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30代後半以降になって収入が増えてきたら、毎月の積み立て額を増額したり、しばらく使う予定のない貯金を、オルカンの積立金額に充当したりする「拡大積立」を検討してほしいですね。

拡大積立は、将来的に資産がどのくらい増えるかというパフォーマンスに大きく影響するんですよ!

たとえば今、長く寝かせておける預貯金が600万円あって、これを全額投資に回そうと考えているのであれば、たとえば毎月10万円を60回、5年の歳月をかけて、時間分散させながら積み立てしましょう。

一度に全額をつぎ込むと、その瞬間から「600万円のリスク資産を持つ人」になってしまうので、要注意です!

拡大積立にトライ! (上記の内容は考え方の一例であり、投資に関する決定はお客さまご自身のご判断と責任のもとに行っていただきますようお願いいたします。)
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たしかに、いっぺんに600万円を投資するより、毎月徐々に投資する方が、気持ちの面でもラクですね。

50代後半以降の方は、リタイア準備・リタイア期に向けて新規の積み立てをストップ

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さらにその先、50代の後半や60代に入ると、多くの人は定年退職などで定期収入がなくなり、老後の生活資金も必要になってきます。

そのため、20代~50代前半までのように積極的に資金を入れる「上り坂」の投資ではなく、スローな「下り坂」の投資に路線変更!オルカンを持ち続けながらも、新規の積み立ては終了するということです。長い間積極的に積み立ててきたのに、急にやめるなんて…と思われるかもしれませんが、そういう時期が来るんですね。なぜなら、老後の暮らしに入れば、リスクの取り方をゆるやかにして、自分の中で投資への力の入れ加減を変えていかないとならないからです。

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退職金は、最後の「拡大積立」に使ってもいいですか?

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カン先生

いえいえ、わたしとしては全体の比率を見ながら退職金を全額オルカンに入れない方がいいと思っています。
手元の預貯金にプラスして、リスクを取り過ぎない体制を作りましょう。
具体的には、預貯金とオルカンの比率を、およそ5対5でキープするイメージですね。
なぜかというと、オルカン比率が5対5の状態から下がってしまうと、預貯金からの取り崩しが自然と多くなり、安全資産が減ってしまうからなんですね。老後の生活資金が枯渇しないように、オルカンと預貯金のバランスを同じくらいの比率で維持しながら、公的年金の補充として、毎年パーセンテージを決めて取り崩していく。そうすれば、安心して暮らすことができると思いますよ。

人生100年時代、投資は以前よりもさらに長期戦になっていますから、年代によって戦略を変え、投資との距離感を調整していけるといいですね。

退職 例えば5:5をキープだよ (上記の内容は考え方の一例であり、投資に関する決定はお客さまご自身のご判断と責任のもとに行っていただきますようお願いいたします。)
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先生のおかげで、オルカンの買い方について、今度相談されたらそのようなアドバイスをもとにしようかと思います!今度は、オルカンを売るタイミングについて教えてください!

オルカンの売却タイミングは「ライフイベント時」と「年に一度の取り崩し」が基本

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カン先生

これは、全ての年代に共通で、「必要なときに必要なだけ、一部を売却する」という、シンプルな考え方でいいと思いますよ。

たとえば結婚費用、出産費用、教育費、マイホームの購入資金、介護リフォーム費用、老人ホームの入居一時金など、まとまった費用がかかるときに、その分だけを売却しましょう。
これは家族のライフイベントに必要な出費ですから、難しく考えずに堂々と売却してくださいね。
そもそも、そういうときのために、オルカンでお金を運用しているのですから。

オルカンを運用することは人生の目的ではなく、将来の自分が毎日を楽しく過ごすための「手段」であることを忘れずに!

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先生、退職後に保有しているオルカンを全部売っちゃうのはだめなんですか?

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う~ん、それはおすすめできませんね。

先ほどお話しした通り、リタイア後は、もう積み立てはしないけれど、預貯金と同じくらいの比率で持ち続けてほしいです。そして、「ライフイベント時」に必要な分だけを都度売って現金化する。それとは別で毎年1回、個々人の生活費によりますが、トータル資産の3%~4%ほどを取り崩して、1年間の生活資金に充当しましょう。

こうすれば、生涯にわたってオルカンを一定割合持ち続けることができるので、定期収入がなくても心にゆとりが持てると思いますよ。

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リタイア世代の「新しいお金の常識」になりそう!

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カン先生

長くなった寿命に合わせて、お金や投資に対する考え方もアップデートしていきましょうね。

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カン先生、ありがとうございました!
オルカンへの投資を通じてお客さまがますますハッピーになれるよう、頑張ります。
最後に、オルカン、そして投資とうまく付き合っていくためのアドバイスをください!

投資とは、自分の力で自分の畑を耕し、成長をじっくり長期で見守ること

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それでは、預金と投資という「畑」の話をして、締めくくりましょうか。お金を畑にたとえてみると、預貯金というのは、自分の畑をどこかの銀行に貸しているのと同じ状態なんです。そしてその銀行は、借りた畑にいろいろな野菜を植えて、実った作物は自分たちの利益として持って行きます。畑を貸した人がもらえるのは、ほんの少しのお礼(利息)だけ。

では投資とは何かというと、自分の畑を自分自身で育てるということです。たとえば、オルカンという種をまいてみたとします。元気に育つ年もあれば、なかなか育たない年もあるでしょう。

だけど、一度きりの人生だから、やっぱり自分の畑は自分の意思で、自分の責任で成長を見守りたい。そんな前向きな気持ちで投資と向き合えたら、毎日がキラキラ輝くだろうなあと、私は常々思っています。

預貯金 自分の畑を人に貸す ほんの少しのお礼(利息)をもらう 投資 自分の畑を使って自分で作物(お金)を育てる (上記の内容は考え方の一例であり、投資に関する決定はお客さまご自身のご判断と責任のもとに行っていただきますようお願いいたします。)
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カン先生、ぼく、感動で胸がジーンと熱くなっちゃいました…。
今日のお話、今すぐみんなに伝えなくっちゃ!!
行ってきまーーーす!!

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おやおや、猛スピードで行ってしまいましたね(笑)。
でもeクマくん、くれぐれも投資は焦らず、じっくり長期戦ですよ!

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